切削加工品「設計のヒント」
【第1回】 NC工作機械とは?
2021-05-02
NCとは(Numerical Control)=「数値制御」のこと
NC工作機械の場合は、加工前にあらかじめプログラム(アルファベットと数字の組み合わせ)を作成し、その命令通りに機械が制御され、実際の加工が行われます。
プログラムには加工で使用する工具ごとに、進行方向やスピード(送り)や具体的な動き(コード)などが入力されており、複雑な形状や1/100ミリ単位の高精度な加工を実現しています。
また、CNC(Computer Numerical Control)という呼び方もありますが、数値制御の大部分をコンピュータで行っている現在では、NCとほぼ同じ意味で用いられています。
頭脳であるコンピュータ(NC)が、工作機構部(手足)を操り加工しているのが、NC工作機械だと想像してもらえればわかりやすいかと思います。
そのため、かりに製作数が「1個」であっても、NC工作機械で加工する場合は、その1個を加工するためのプログラム作成が必要となります。
コスト面においては、一般的にプログラム作成を含む準備(段取り)にかかる諸費用を加工数で割り、一個あたりの単価に上乗せすることになるため、少量では割高になりやすく、製作数が増えるにしたがって安価になる傾向があります。
~【第2回】へ続きます~